遺言書は必要?
遺言書は相続時において絶大な効果を発揮します。
相続時においては被相続人は相続財産をどのように分けるのか?という話し合いには参加できませんよね。相続時にはすでに亡くなっているのですから当然です。
従って故人の意思として遺言書を書くことになります。
遺言書を書いても、揉める家族は揉めます。遺言書は万全ではありません。
揉める遺言書とは?
むしろ遺言書を書かなかった方がよかったのにと思うほど揉める遺言書が有ります。
それは、「不意打ちの遺言書」です。
お父さんこんな風に考えていたの!と相続人がびっくりしてしまう遺言書です。
生前は穏やかに暮らしていたのに、遺言書の内容が想定外という場合は実務上よくあります。秘めた思いを遺言書で残す場合です。
今日では遺言書を書く場合は、後のトラブルを防止するために専門家などに勧められて書く場合が多いのではないでしょうか。そのような場合は相続人が不意打ちを食らう場合が多いのです。
遺言書の効果は絶大ですので、相続人は従うしかありません。そのため、意に沿わない遺言書に対しては不満が募ってしまいます。
相続トラブルを回避するための遺言書がトラブルを招くことも少なくありません。
遺言書の内容は自由ですが、相続人への配慮が必要になります。
相続対策の仕上げとしての遺言書を
相続対策には様々なものがあります。遺言書もその1つです。
相続対策の目的は「相続財産をスムーズに引き継ぐこと」「相続人のトラブルを防止すること」です。
これらの目的を達することが出来れば遺言書は必要ありません。
他の相続対策で対応出来ない部分を遺言書でカバーすることがベストだと考えます。